裏メニューから恋する乙女

きのうはちょっと風がつよかったけどいい天気でした。

この近所のおそばやさんでお昼を食べたのですが、いつもよりも若い女性が多い。
ボクのとなりにすわった二人連れの女性も高校生？と思うくらいの年齢。
そして座るなり　「裏メニューってあります？」と店員さんに尋ねたりする。

うーん。この店ってそんなにグルメ系の店だっけ？とそばをすすりながら考える。
すると店員さん　「はい、コーイチスペシャルですね」との返事。

ああ、そうか、このビルでやってるお芝居にでてる役者さんがここで頼んでるメニューなんだ。とわかりました。

そうした目でまわりをみると、いるわいるわ…

同じような年格好の女性が携帯カメラをそば碗にむけて（厳密には中に入ってるのは冷やしうどんですが）「うーん、おいしそうに写らない」などと文句を言いつつ撮影中。とくにお隣さんは悪戦苦闘でしたね。

　

そういう　あこがれの人が好きな食べもの　を食べてみたいという素直な欲求、人間らしくていいんじゃないでしょうか。

３時間後、仕事がえりの道すがら、この劇場前を再び通りましたが、こんどは５０？いや６０際くらいの女性が、愛おしそうにそのお芝居のポスターをデジカメで何枚も撮っていらっしゃる光景を目の当たりにしました。

「いのち少なし恋せよおとめ」

この言葉は十和田湖からここ日比谷にも届いているのです。

　
　

Summicron35mm f2.0 elements