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2009年1月30日 (金)

SPコミックス コンパクト

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さてさて、きょうは時間もあるので久しぶりにゴルゴの話でも…
とはいっても中身ではなくゴルゴの本について。
 
いうまでもなくゴルゴの正規版はSPコミックスですが、文庫サイズのコンパクト という
シリーズがあります。
マニアなら当然画が大きい正規版、ということになるのかもしれませんが、実はコンパクトにあって
正規版にないものがあります。
 
それは巻末にある杉森昌武氏の「解説」です。
いや〜、これを読むの、本編に勝るとも劣らないほどの楽しみです。

あるときはローマ・カトリックの歴史からゴルゴを論じ、
またあるときは毀誉褒貶はなはだしいマスコミを斬りつつ、こんな風に論じています。

ナポレオンが流刑地であったエルバ島を脱出した時、当時のフランスの新聞は「殺人鬼、エルバ島を脱出」と書きたてた。一行がマルセイユに到着したときには、「ナポレオン、マルセイユに上陸」、そしてパリ入城を果たすと、見出しは「皇帝陛下、ご帰還!」となった。マスコミがいかに時の権力に媚び、節操のないものであるかを指摘する場合に、よく引き合いに出されるエピソードである。
(中略)
さて、ライブドア・ショックである。…マスコミはライブドアの堀江社長を面白おかしく取り上げ、あたかも「時代の寵児」であるかのごとくもてはやした。それが「証券取引法違反」でガサ入れされ、逮捕に至るや、「拝金主義者のなれの果て」とでも言うような連日の報道である。
ただの「拝金主義者」を「時代の寵児」などと持ち上げた自分たちの責任はたなにあげての、この見事な手のひら返しには、ただただ感服つかまつるしかない。
(中略)
こんな世の中でわれわれは何を信じるべきなのか。既成の倫理や価値観がゆがんでいる今日、何が信じるに足る確かなものなのか。『ゴルゴ13』にその答えのヒントがあることはいうまでもない。

 
 
うーん。相当なおすすめ度ですね。
ですがゴルゴのようなプロフェッショナルになりたい、と考えて今日にいたったボクにはとてもよく理解できる主張です。 

 
そして比較的最近の116巻ではこんなこともおっしゃっています。
 
 
ゴルゴのテレビアニメがはじまった。第1回の放映は『AT PIN-HOLE !』(第37話)である。
(中略)
漫画であれ、小説であれ、優れた作品をドラマやアニメにする場合、往々にして、余計な脚色を加えたり、肝心な場面を落としてしまったりして、原作を台無しにしてしまう場合がある。
それは、作り手が原作の世界観や主人公のキャラクターを十分理解せず、己の勝手な想像や矮小な世界観を投影してしまうからだが、そうしたものは、原作とは別物と言ってよいだろう。
(この下り、読んでてうんうんと思った)
今回のアニメ化では、舞台が現在の世界で、かつ多少のアレンジや時間の都合による省略などはあるが、比較的原作に忠実につくられており、まずまずゴルゴ世界をきちんと描いているという印象である(まったく同意) 
第103話『配役(キャスティング)』で、映画監督から「スターの声」と評されたゴルゴの声は、館ひろしが担当した。
アニメの声優は初体験だそうだが、寡黙なゴルゴの数少ない言葉を、渋い低音とメリハリのあるセリフまわしで見事に表現しきっている。まさに「スターの声」である。自身ゴルゴの愛読者で、「一つひとつのセリフを大切に演じたい」と意気込みを語っていたとおりの名演である。
(これも同意。回を重ねるごとによくなってきて、今ではホントはまり役だと思ってます!)
ただ、仕上がりがよいだけに、放送時間帯が深夜という点がいかにも惜しい。(そうだね。リアルタイムでみれないしね。でも仕方ないんじゃない?)
主人公が殺人者で、濡れ場シーンもあるから、子どもには見せられないという事なのかもしれないが、道徳の教科書にしたいくらいの物語なのだから、むしろ子どもにこそどんどん見て欲しいものである。

(??????)
 
 
いやー、すごい。ファンのボクでもさすがにここまでは考えとらんかったです。
このくだりは思わず読んでて吹き出しました。
でもこのくらいの根性がなければ「ゴルゴ13研究家」を名乗ることはできませんね(笑)

 
そうだな〜   考えてみると、 「軌道上狙撃」「2万5000年の荒野」「死闘、ダイヤカットダイヤ」「穀物戦争 蟷螂の斧 汚れた金」くらいはいいかな、とも思いますね。たしかに。
 
 

杉森様には一読者として「ゴルゴ学」でも大変お世話になりました(ボクみたいにひとりで3冊購入した男も少ないでしょう)。

この調子でガンガン筆をふるってください。恰もゴルゴのように(笑)
ほんと楽しみにしてますので。 
 
 
 

 
 
 

 
 
 
 

 

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