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2007年12月 1日 (土)

歴史と小説

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司馬遼太郎の書いた「坂の上の雲」を自分なりにきちんを読んだのはとても遅くて、たしか10年前にご本人が亡くなり追悼企画として新聞連載されたときだったと思います。

子供のころに彼の描くヒーローにあこがれて大きくなりましたが、大人になって読むと、話のなかに出てくる「アンチヒーロー」に対する酷評ぶりが私には「いじめ」のように感じられてかなり距離をおきながら読んだ記憶があります。

 

その「坂の上の雲」の主役である「秋山兄弟生誕地」を訪ねました。

兄・好古(よしふる)は日本陸軍騎兵隊創設者。日露戦争でロシアのコサック兵を撃破し、難攻不落の旅順攻略に多大な貢献を果たし、後に陸軍大将・・・となるも、引退後は地元の学校に校長先生として迎えられ、多くの生徒を排出。

弟・真之(さねゆき)は海軍に入り、東郷平八郎元帥を補佐し、日本海海戦にてバルチック艦隊撃破の作戦を立案した。後に海軍中将。戦艦三笠の上で東郷元帥の横に立って双眼鏡を握っている画はつとに有名。

 

理想的なヒーロー、また兄弟像で申し分ないですね。わたしも彼らを尊敬します。

  

でも、だからといって司馬さんのように、直接会ったこともない人を「戦犯」呼ばわりするのは正直ためらわれます。

悪人、無能者がいたから犠牲が出た。 というほど世の中単純ではなく、結局「組織の論理」に個人が逆らえない(いろいろな事情で)ために、わるい選択をかさねて状況がどんどんわるくなっていく。そして問題が表面化して事態が行き詰まったときに、組織が壊滅的に破壊されないために誰かが「悪者」として生け贄とされる。

昔も今も変わらない病理です。

   

まあ、司馬さんはそのへんわかっていたと思いますが、ちょっとそれでは受けないから理解しやすいように「悪者」でくくってしまったんじゃないかなあ。

  

冒頭ご紹介した秋山邸はとても質素な住宅で、これまた「庶民から出たヒーロー」的たたずまいでした。

歴史は複雑だけれど、人の生き方はシンプルでいい。

そう語りかけられているような気がしました。

  

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